実在しない国、 金沢公国

虚無を形に

金沢公国は西暦2018年12月5日に"架空のミクロネーション"として独立を表明した架空国家です。この国は体制への批判はもとより、一言のメッセージも包有していません。言うなれば一つの「虚無」「ナンセンス」の為に誕生し、存在する、そんな国です。また本国は西暦2019年2月21日に"ミクロネーションとしての要素を排除した完全な架空国家"に国体を再定義しました。


『架空国家』とは?

存在しない国なのに、憲法が定められ、決議が行われ、君主が国政の指揮を執る。これが『架空国家』と言われるものです。実は今現在、日本には数多くの架空国家が建国され、国交を結び、時には戦争に発展しているのです。—幸い『架空』ですが。金沢公国がそんな架空国家の一番槍となって度肝を抜かしてやろう、そう思った時には、すでに数十数百の国家が犇めき、活気付いていました。ならせめて、その既成のコミュニティの中で(疎まれない範囲内で)一番独自性を持って、見る人に「架空の国とはなんたるものや?」と考えさせる存在でありたい、それが私たちの理念です。

無駄に凝った国家の設定

『架空国家』は国名を決めてそれで終わり、ではありません。国旗をデザインして満足、でも全く成り立たないものなのです。『架空国家』に必要なものは、ありもしない支配構造や、通貨や、歴史など、"無駄に凝った設定"の数々。そして現実の国家にも適用される、「領土、国民、主権」のいわゆる"国家の三要素"。これが、実際には存在しない国、『架空国家』を形づくるのに必要不可欠な要素なのです。これらの確保の仕方は国の創設者の方によって色々な方法がありますが、我々金沢公国は、現実の世界で日本人なら誰でも知っている(であろう)特定の地域を"最も平和的な方法"、即ちバーチャルで架空的なやり方で"簒奪"する事で『架空国家』ながら(架空の)"国家の三要素"を確保しています。


ターゲットは、地元。

我々が『架空国家』金沢公国の"国家の三要素"を補う、言わば「依り代」に選んだのは、現実世界に実在する、地元石川県。石川、そして石川県民が"領土""国民"になったとき、"主権"はどうあるべきか。今頭の中で思い描く体制を実現する為にはどんな工夫が必要か。『架空国家』に突如として実在のコンポーネントが加わった時の「現実化」とも言うべき化学反応。これが我々、まぁ実際には一人僕の新しい思考の原動力になっているのです。それで考えた結果、何ができたか。次の「金沢公国について」で少し紹介したいと思います。またTwitterや「架空国家wiki」様に勝手に巣食っているページには、『架空国家』の思考の前線にある、玉石混交と言いつつ殆ど石片しかない設定を見ることができます。ぜひ見ていってくださいね。



注):このページに書いてあることは八割方誂え向きにわざとそれっぽく書いた「意識高い系」の文章です。本心は微塵もありません。